MANO JAPAN
Kyoto, JAPAN
ON and OFF
MANO JAPANは、京都発・京都ブランドのオーダースーツを手掛ける企業です。MANOはイタリア語で"手"を意味し、”ものづくりの手”や”繊細な手作業”を連想して名付けられており、イタリアらしい赤と黒をコーポレートカラーとしています。一着一着心のこもった手作りのオーダースーツは沢山の人々を魅了し、新社会人の人生最初の一着から舞台やテレビの世界、さらには海外展開もされるなど、幅広くご活躍されています。
本件は、もともと京都市内の町家にショップを構えられていたMANO JAPAN様が、企業カラーや京都をイメージした自社らしい新しい作業場兼ショップをオープンしたいという思いのもとで始まりました。MANO JAPAN様のロゴなどを弊社が手掛けているご縁もあり、CI/VIからショップに至るまで、トータルでコーディネートさせて頂く形となりました。
コンセプトは和・洋の融合、そしてONとOFF。店舗によくあるショーウィンドウは設けず、コーポレートカラーの黒の外装から、赤の引戸が印象的な接客スペースとお洋服などが外から自然と目を引く様に演出。ロゴを大きく装飾した襖を開けると、奥へと誘う和の前室と、商談スペースも兼ねた和室のフィッティングルームを配しています。外と内、内と内のそれぞれを繋ぐ境界にONとOFFを設け、和と洋を融合した空間と時間にメリハリをつけることで空間演出に変化と驚きを与え、お客様は至福の時間を過ごしながら生地選びから裏地・ボタン・ステッチなどをじっくりお選び頂けます。
さらに、フィッティングスペースの隣は、職人達がミシンを操りオーダーメードのお洋服を手作業で作り上げる作業部屋となっており、お客様はその作業風景や音、つまりは、MANO JAPANの世界観である”ものづくりの手”や”繊細な手作業”を感じながら、そして楽しみながらお洋服をお創り頂けるよう演出しています。
設計・デザインを佐藤達郎デザイン事務所、施工を株式会社杉本工務店が行いました。
completion : 2015
location : Kyoto, JAPAN
scale : 40 sqm
service : facade, interior
client : MANO JAPAN
collaborator : Shinji Sugimoto
construction : Sugimoto Koumuten