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HIGO-SHOBU
ホテルサンルート熊本デザイナーズフロア改修
​ジャパニーズテイストツイン
Kumamoto, JAPAN
LOCALITY & ORIGINALITY

 

熊本には肥後六花、金工・木工・竹細工など、様々な隠れた伝統美が存在する。さらに、日本人がこよなく愛する和室で使われている畳。その原料である”い草”は日本一の生産量を誇り、和室を何百年と支えてきたといっても過言ではない。しかしながらその姿は、現在のシステマチックかつミニマム化された日本の世の中に必然と埋もれ、日常から消えつつある。これらを本改修で活かし、美しい和の空間を演出する手法をとろうと考えた。中でも、肥後六花という6種類の花から肥後花菖蒲を選定し、デザインモチーフとして取り入れ、障子組子や熊本八代産のい草を使った畳といった和の要素・素材を組み合わせることで、新たな空間づくりを試みている。日本には古来から障子で空間を仕切り、陰影や声、気配、太陽やロウソクのきらめく光、雪見障子などに見られる四季の取り入れ方など、独特な手法で人や自然とコミュニケーションをとり、周辺の喧騒を遮る静の空間を作ってきた。その和の手法をデザインとして共有することで、小さな空間に多様な構成を生み、ここでしかなしえない新しいコンセプトやオリジナリティーを創出した。

本件は、佐藤達郎デザイン事務所とYang Hen Designのコラボレーションです。

completion : 2013

location : Kumamoto, JAPAN

scale : 1,200 sqm

service : interior

client : Hotel Sunroute Kumamoto

collaborator : Yanghen Chen

construction : Iwanagagumi

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